おせち
明けましておめでとうございます。
今年の初記事はおせちについて。
毎年仕事柄実家に帰ることが出来なかったお正月ですが、今年は母がおせちを作ってくれ約10年ぶりに我が家のおせちをいただきました。
おせち料理に入っている個々の素材の由来を一つ一つ調べながらいただきました。
簡単にご紹介しますね、
黒豆・・・一年中マメにこつこつと働けますようにとの意味を込めて。
数の子・・・たくさんの卵が集まったものから、子孫繁栄を願って。
田作り・・・昔はコイワシが田んぼの肥料とされていたことから、豊作・五穀豊穣を願う意味を込めて。
敲き牛蒡・・・豊作の時に飛んでくると言われる黒い瑞鳥(ずいちょう、豊年の象徴)を連想させることから豊作と息災を願ったもの。
紅白蒲鉾・・・形状が日の出に似ることから新しい門出として。赤は魔除け・白は洗浄を示す。
伊達巻・・・巻物(書物)に似た形から学問や文化を意味し、文化・学問・教養を持つ事を願って。
栗金団・・・その色から黄金にみたて、金銀財宝を意味しており金運を願ったもの。
海老・・・腰が曲がるまで丈夫という長寿の願望を表すもの。
昆布巻き・・・「よろこぶ」の語呂合わせから、おめでたい食材として。
鯛・・・めでたいに通じて。型くずれしない形の見事さが祝い事にふさわしいとして。
鰤・・・出世魚であることから出世を祈願したもの。
紅白なます・・・お祝いの水引をかたどったもの。紅白は平安・平和を願う縁起物。
金柑・・・財宝として「金冠」の意味を表す。
蓮根・・・蓮根は穴を通して将来の見通しがきくという縁起かつぎ。
おせち料理はに日持ちする献立が多いわけ、ご存知ですか?
大晦日のうちに全て重箱に詰め、一年の豊作や家族の安泰、様々な願いが込められた料理を年神様に供え、新年が明けるとそのお下がりを皆でいただくという習わし。
その他に、新年に台所を騒がせてはならない、火の神を怒らせないように正月に火を使わないという風習。
日々食事を作ってくれる女性に正月三が日は休んでもらうという意味も込められているのだそうです。
各家庭おせちの中身はそれぞれだとは思いますが、一つ一つの料理に願いがぎっしり込められた”おせち”。
日本の伝統として、そして各家庭の味として大事に子孫に引き継いでいくためにも毎年母と一緒におせちを作る大事さを今年のお正月は強く感じました。