lightwaveで作ったオブジェクトをMeshCAMへ!・・・その2
前回の続きです!機能紹介しつつ!
Define Supportsは、
↑画像の赤丸に当たる部分、つまりプラモデルで良く見るパーツを支える部分を作成するツールです。
しかし、今回はLW側ですでに作っているのでここはいじらなくても大丈夫です。
LW側で作成した方が、自分の好きな所でサポートを作れるのでオススメです。
RetractHeightは、
ミルが次の作業点に移動するまでの高さの調整になります。値が低すぎると加工物をゴリゴリ削りながら移動したりするので注意が必要です
2mmあれば恐らく大丈夫だと思います。(0.1mmとかだとかなり危険)
ProgramZeroは、ミルの加工開始地点を決定するオプション
Zpositionを上面指定しXYpositionを左手前に指定すると、加工物の上面左手前をミルの開始地点として計算するので、
そこを基準にマシンのミルを調整していく。
SetMaxDepthは、どこまでの深さを掘るかを決めます。
今回は10mmの厚みで作業しているので、10mmと設定・・・とすると、加工物の底が抜けないことが多いです。
ギリギリで抜けていない状態なので、数値を10.2~10.3mmなどにすると、そのわずかな底を抜いてくれます。(下に敷いている捨て板も少し削れますが)
基本的には、↑の赤線部のやつを使うことになります。
画像のアイコンの通りの図形の範囲を作って、切削範囲を指定します。
ちょっと見にくいですが、ピンク(紫?)の四角のラインが範囲を指定しているところです。
これで、メインモデルとサポートだけの切削が出来ます。
下のメインモデルだけを範囲指定しました。
これで、下のモデルだけが切削されるようになります。
仕上げの切削をする場合にサポートを切削する意味はないので、範囲指定を駆使して仕上げ用のデータを別途出すと良いと思います。
Generate Toolpathは、切削するミルや切削の進行に関する事を決め、それをデータとして出力できます。
Generate Toolpathで決める内容がずらっと出てきます。
注目したいのは左の赤丸部分から下の赤線部の部分。
赤丸のEnable Roughing Passは荒削りをするかどうかのチェックです。基本的には荒削り→仕上げの順でしたいのでチェックを入れます。
SelectToolは使用するエンドミルの選択です。持っているエンドミルを数値入力で追加できるので、それを追加して選択します。
Depth per Pass・・・一回の切りこみの深さを設定します。数値を大きくすれば切削時間は短くなりますが、材質が硬かったりすると切削自体に無理が生じて、マシンが緊急停止するか最悪の場合はミルが折れてしまうことがあります。柔らかい木などでは1mmの切りこみも可能ですが、基本的に硬い材質であれば0.1mm~0.3mmくらいのほうが良いかもしれないです。
Stepover・・・切りこみを入れた後、徐々に穴を広げていくためにサイドに移動していくのですが、その移動するさいの距離を決めます。
これも材質によりますが、柔らかいものであればミルの直径より少し低いくらいのmm設定で荒削りは時間短縮出来ます。硬い場合は慎重に行きたいので数値を低くした方がいいです。その分時間は掛かります。
Feedrate・・・切削速度です。500mmと指定している場合、1分間に500mmの距離進みます。
これも柔らかい材質であれば少し大きめに、硬めであれば小さめにしたほうがいいです。
Plunge Rate・・・下降速度らしいです。あまりいじってないのでわからないですが、恐らく掘り進めていくときに下に進行するときの速度になる?
Stock to Leave・・・残し代と呼ばれるもの。
例えば、直径5.2mmの穴を掘る時に残り代を0.1mmにしていた場合、結果としては5mmの穴が出来上がります。指定した分だけ材質を削らずに残してくれるというもの。基本的には初期数値で大丈夫だと思うのですが、切削した穴にピッタリのオブジェクトを当て嵌めたい、という場合は残り代を調整しないと大きさが合わない可能性があるので注意が必要です。
→の方は仕上げの時の設定です。
これはまた別データとして出すので、こっちのオプションにチェックを入れる場合は荒削りオプションのほうはチェックを外します。
まずEnable Finish Passにチェックをいれます。平面状で仕上げ加工なので、その下のチェック項目でどの軸の方向で仕上げるかを決めます。材質によっては重要になってくるかもしれないです。また、ここでも速度に関する数値を入力したり仕上げ用のミルをセットしたりします。
更にその下のチェック項目にWaterlineというのがありますのでこっちにもチェックを入れます。
こちらは等高線状に仕上げをしていくので、仕上げのデータの際には絶対にチェックを入れるようにしたほうが良いです。
あとはOKをクリックするだけで、計算されます。
計算結果が出ると、画像のようにミルが辿る軌道がラインとして残ります。
今回は仕上げだけの結果ですが、荒削りの段階でも軌道のラインが残るので、それをみて問題なさそうなら表示されているオプションの下にある”Save Toolpath”をクリックして、切削データを保存します。
あとはマシンに送るだけで切削が出来ます!その辺はまた追々!